コバ磨き

革を本格的に使うようになり、使う工具、溶剤も以前と変わってきました。

最近はタンニンなめしの革を使いますので、ゴバにはCMCという溶剤を塗り、乾かないうちに磨く作業をする場面が増えてきました。

以前はクロムなめしの革や、合皮を使うバッグを作っていたため、色のついた塗料を塗っていました。

かたやCMCとは正式名【カルボキシルメチルセルロースナトリウム】という噛みそうな名前ですが、食品添加物にも使用されるもので、無味無臭無毒のもので、安心して使えるものです。

もともと粉末の状態で、規定量のぬるま湯と合わせて(溶けきるまで半日から1日かかる)使用し、ゴバに塗ってから乾ききるまでにウッドスリッカーなどでツヤがでるまで磨きます。

このCMCを使って磨かれたコバは素晴らしい光沢を放ちます。この光沢に魅せられてレザークラフトにハマっていった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

forty thousand spirits

大阪で本革と帆布を使用したバッグ工房。サンプル師歴9年の経験を活かし、1人でデザインから製作まで一貫して行っております。 自己ブランドforty thousand spiritsはシンプルでありながらも、存在感のある商品づくりを心がけております。 2019年2月からバッグ縫製の請負職人としても活動を開始。現在メーカー2社と契約中(奈良、兵庫)

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